茶碗は何回まわす?
春はお茶会の多い季節です。
茶会というものは、静けさと非日常的な空間・・・というだけでも、やはり多くのお客様は緊張されます。
この緊張感を楽しむことができればよいのですが、抹茶を飲む作法だけでも知っていれば、心にゆとりができ、もっと楽しむことができます。
一般的な薄茶の席(茶会)では、まずはお菓子が運ばれてきます。
すぐに取って食べるのではなく、”半東”(はんとう)と呼ばれる亭主のアシスタント的な役割の方が、タイミングを見計らって、お菓子を食べるよう促してくれます。
そうしたら、まず下座の人(左隣)に「お先に」とあいさつし、懐紙を出してお菓子をいただきます。
その後、上座から順に抹茶が運ばれてきます。
自分の目の前に茶碗が置かれたら、茶碗を自分と上座の人の間に置いて「お相伴いたします」とあいさつし、次に下座の人との間に置き「お先に」。
そして自分の前に再度茶碗をおき、亭主(お点前の人)に「お点前頂戴いたします」とあいさつをします。
そして、いよいよ茶碗を左の手のひらにのせ、感謝(茶碗をおしいただく)し、茶碗の正面を避けて飲むために時計回りに小さく2回まわして飲みます。
最後に泡を吸い切り、また元に戻すように反時計回りにまわして正面を正します。
その後、茶碗を拝見します。
いろいろ作法は多いように思われますが、「お心入りのお茶をおいしく丁寧にいただいておりますよ」というお客側からの表現にもなっていますので、亭主側にしっかりと伝わるように作法を身につけたいものです。
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