茶道にも陰陽五行?
茶道では、“陰陽五行説”に基づいているものが多く存在します。
“陰陽”とは天と地、月と太陽などのように万物は表裏一対である。
“五行”とは 「木火土金水」の要素が互いに影響しあい世界は成り立っているという説です。これは「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」。そして「木は土に勝ち(克ち)、土は水に勝ち、水は火に勝ち、火は金に勝ち、金は木に勝つ」という関係性です。
茶道での陰陽五行の例として、風炉の灰形をつくった時に火を治めるという意味でその底に水を表す八卦の記号(☵)を書きます。
他にも棚に柄杓をかざる時、角がある棚(=陰)には柄杓を仰向け(=陽)にかざり、丸く角がない棚(=陽)にはうつ伏せ(=陰)にかざります。
また、陰陽五行説を最もシンプルに表現している道具で10月に用いる“五行棚”というものがありますが、棚(=木)・炭火(=火)・土風炉(=土)・釜(=金)・釜の湯(=水)、そして棚の天板=天(陽)、地板=地(陰)で陰陽五行説の世界観を表しています。
様々な陰陽五行を探求していくのもおもしろいものです。
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