› 茶室 夕照庵 › 【 茶道のススメ 】 › 茶碗は何回まわす?

2012年05月17日

茶碗は何回まわす?

春はお茶会の多い季節です。

茶会というものは、静けさと非日常的な空間・・・というだけでも、やはり多くのお客様は緊張されます。
この緊張感を楽しむことができればよいのですが、抹茶を飲む作法だけでも知っていれば、心にゆとりができ、もっと楽しむことができます。

一般的な薄茶の席(茶会)では、まずはお菓子が運ばれてきます。
すぐに取って食べるのではなく、”半東”(はんとう)と呼ばれる亭主のアシスタント的な役割の方が、タイミングを見計らって、お菓子を食べるよう促してくれます。
そうしたら、まず下座の人(左隣)に「お先に」とあいさつし、懐紙を出してお菓子をいただきます。

その後、上座から順に抹茶が運ばれてきます。
自分の目の前に茶碗が置かれたら、茶碗を自分と上座の人の間に置いて「お相伴いたします」とあいさつし、次に下座の人との間に置き「お先に」。
そして自分の前に再度茶碗をおき、亭主(お点前の人)に「お点前頂戴いたします」とあいさつをします。

そして、いよいよ茶碗を左の手のひらにのせ、感謝(茶碗をおしいただく)し、茶碗の正面を避けて飲むために時計回りに小さく2回まわして飲みます。
最後に泡を吸い切り、また元に戻すように反時計回りにまわして正面を正します。
その後、茶碗を拝見します。

いろいろ作法は多いように思われますが、「お心入りのお茶をおいしく丁寧にいただいておりますよ」というお客側からの表現にもなっていますので、亭主側にしっかりと伝わるように作法を身につけたいものです。


茶道の作法を身につけたい方はこちら
point_8夕照庵 茶道教室



同じカテゴリー(【 茶道のススメ 】)の記事画像
茶道にも陰陽五行?
扇子で結界?
五感で味わう和菓子
茶人の正月!?
名残の季節には・・・
お茶にはテーマを
同じカテゴリー(【 茶道のススメ 】)の記事
 花は野にあるように (2013-01-12 10:00)
 香合相撲番付? (2012-11-14 13:54)
 茶道にも陰陽五行? (2012-09-16 09:38)
 茶道のお稽古とは? (2012-07-04 13:34)
 扇子で結界? (2012-03-07 08:53)
 五感で味わう和菓子 (2012-01-11 09:58)