2013年01月12日
花は野にあるように
床の間に花を飾る文化は鎌倉時代末期より仏教の三具足から由来していますが、当時は金属製でかなりの大きな花瓶が使われていました。
やがて中国を中心とした唐物が多く輸入されだすと、茶の湯にも取り入れられ、茶道具として使用することが流行りました。
そして茶室が次第に小さくなるとともに床の間も狭くなり、それに合わせたサイズの花入が様々な国産の陶器や竹、籐などで作られていきます。
ちなみに一般的には花瓶や花器などといいますが、茶道具としての器は
花入(はないれ)といいます。
これらには3種類あり、置花入(床の間に置くタイプ)や掛花入(床柱などに掛けるタイプ)、釣花入(天井から吊るすタイプ)とあり、亭主の趣向により用います。
花入にも真行草の格付けがあり以下のように分類できます。
【真】は古銅・青磁・染付・祥瑞・赤絵など
【行】は砂張・釉薬のかかった国焼(瀬戸焼・唐津焼・志野焼など)
【草】は竹・籠・瓢・南蛮・無釉薬の国焼(信楽焼・備前焼・伊賀焼など)
また、置花入にする場合、薄板(敷板)を花入の下に敷きますが、これも格によって使い分けます。
【真】の花入には真塗の矢筈板
【行】の花入には塗り(真塗・溜塗・掻合塗など)の蛤端
【草】の花入には塗り以外の木地(杉・焼杉・桐・松など)のものである木地板、円形の丸香台
※ただし、床が板床になっている場合は薄板は用いない
また、茶道の花は茶花(ちゃばな)といい、華やかな華道とは異なり、利休が「花は野にあるように・・・」と教えている通り、自然に咲く姿のままを茶室に持ってくるのが良いとされています。
茶道のお稽古を始めたい方はこちら
夕照庵 茶道教室
やがて中国を中心とした唐物が多く輸入されだすと、茶の湯にも取り入れられ、茶道具として使用することが流行りました。
そして茶室が次第に小さくなるとともに床の間も狭くなり、それに合わせたサイズの花入が様々な国産の陶器や竹、籐などで作られていきます。
ちなみに一般的には花瓶や花器などといいますが、茶道具としての器は
花入(はないれ)といいます。
これらには3種類あり、置花入(床の間に置くタイプ)や掛花入(床柱などに掛けるタイプ)、釣花入(天井から吊るすタイプ)とあり、亭主の趣向により用います。
花入にも真行草の格付けがあり以下のように分類できます。
【真】は古銅・青磁・染付・祥瑞・赤絵など
【行】は砂張・釉薬のかかった国焼(瀬戸焼・唐津焼・志野焼など)
【草】は竹・籠・瓢・南蛮・無釉薬の国焼(信楽焼・備前焼・伊賀焼など)
また、置花入にする場合、薄板(敷板)を花入の下に敷きますが、これも格によって使い分けます。
【真】の花入には真塗の矢筈板
【行】の花入には塗り(真塗・溜塗・掻合塗など)の蛤端
【草】の花入には塗り以外の木地(杉・焼杉・桐・松など)のものである木地板、円形の丸香台
※ただし、床が板床になっている場合は薄板は用いない
また、茶道の花は茶花(ちゃばな)といい、華やかな華道とは異なり、利休が「花は野にあるように・・・」と教えている通り、自然に咲く姿のままを茶室に持ってくるのが良いとされています。
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Posted by 夕照庵 at 10:00
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