› 茶室 夕照庵 › 【 茶道のススメ 】 › 香合相撲番付?

2012年11月14日

香合相撲番付?

お茶席では炭の中にお香を入れて焚きますが、これは炭のにおいを消し、茶室の空気や身心を清める為でもあります。

風炉の時期には木地や漆の香合(香を入れる器)に白檀など香木を入れ、炉の時期には焼きものの香合に練香(香木やじゃ香、樹脂などのさまざまな香料の粉末を蜜などで練り合せたもの)を入れて、炭手前の際に用います。

お香は元々、仏教の三具足(燭台・花瓶・香炉)にもあるように供香として始まり、奈良時代には衣服に焚きしめたり、平安時代の王朝貴族の間では練香を調合し、名香を楽しむという文化に発展していきます。
その中で茶道の発展とともに香合(蓋と身が合口でぴったり合う合子から由来)も次第に数多くの焼きもので作られていきます。

この多くは型造りによる型物といい、江戸時代には相撲番付表のような
「形物香合相撲」という格付け表が作られました。

東西に分かれており、
【大関】交趾大亀 ・ 【関脇】交趾台牛 ・ 【小結】交趾桃 
西【大関】染付辻堂 ・ 【関脇】呉州菊蟹 ・ 【小結】青磁桔梗・【前頭】・・・
と二百種以上記されています。
当時の茶人の遊び心がうかがわれます。


茶道のお稽古を始めたい方はこちら
point_8夕照庵 茶道教室


同じカテゴリー(【 茶道のススメ 】)の記事画像
茶道にも陰陽五行?
扇子で結界?
五感で味わう和菓子
茶人の正月!?
名残の季節には・・・
お茶にはテーマを
同じカテゴリー(【 茶道のススメ 】)の記事
 花は野にあるように (2013-01-12 10:00)
 茶道にも陰陽五行? (2012-09-16 09:38)
 茶道のお稽古とは? (2012-07-04 13:34)
 茶碗は何回まわす? (2012-05-17 15:46)
 扇子で結界? (2012-03-07 08:53)
 五感で味わう和菓子 (2012-01-11 09:58)